全体会議の場にプレゼンテーションを取入れます
今回からスタートさせた会議スタイルは、いわゆるプレゼンテーションと呼ばれるものです。
3月20日のプレゼンに要した時間は50分間掛かりました。
もう少し短縮させたいですね。
1つの議題で30分間を目安にしていきたいです。
次回からは、アラームを置くようにします。
プレゼンまでの流れ
- 毎月10日までに立案あれば「プレゼンテーションの用紙」記入提出(資料ができていればそれも提出)
- 内容を見て上長が選考(プレゼンして頂くか、毎日15分間行なうカンファに回すか等)
- 全体MTの3〜4日前に発表者提出の資料を公開(自分の意見を持って当日は御参加ください)
- 全体MT後の介護部会議でプレゼンテーション開始(立案ない場合、介護部会議は基本なし)
・プレゼン時間は30分以内(質疑応答含める)
・立案者が夜勤で不在の場合は主任・副主任が会議で出た意見をまとめる
※立案者本人がいない為、即議決はせず、会議で出た意見を立案者に渡すのみ
会議で即議決されなかった立案者は、会議で出た意見を参考にして練り直す。
その後、主任・副主任に再提出して下さい。
プレゼンテーションとは
情報伝達手段の一種で、聴衆に対して情報を提示し、理解・納得を得る行為を指すこと。(略してプレゼンとも呼称される)
企業での企画発表などに見られるように、どのような組織でも意識や情報を集団として共有しなければ、複眼的にその事案を検討して組織的に取り組むことができない。そのためにアイディア、計画、情報を複数の人間に対して同時に伝達することを目的として、プレゼンテーション(プレゼン)は実施される。プレゼンターと呼ばれる司会者・解説者が聴衆の前に出てきて、プレゼンを行う形態が一般的。
プレゼンテーションの際は、実際に形のないモノを、簡潔かつ判り易く説明する事、そして情報を的確に伝える、資料(視聴覚、配布資料等)の準備、情報を適量平易に提供することが求められる。
なぜこの手法を選んだかといえば、次にある理由があります。
- 主任・副主任、他部署の長の価値観が先行して物事が決められていく
- アイディアはあるが、言えずにいる
- 本気でやりたい事なのか、実現させたい事なのかをハッキリさせてもらう
1. 主任・副主任、他部署の長の価値観が先行して物事が決められていく
例えば、私の場合ですが、1日当たり平均して9件から11件、新規の「依頼・報告・相談など」が入ってきています。
この新規の情報は日勤帯で受ける事がほとんどです。
1カ月当たり、夜勤と休日を抜かし、日勤帯のみを数えると、およそ15日間が日勤です。
単純計算ですが、
10件(依頼・報告・相談など)×15日間=150件
1ヶ月当たり、約150件の新規(依頼・報告・相談など)があるという状況。
仮に、皆さんが現場で重要な課題であると感じた事を私に伝えたとしても、私が重要だと認識せずにいれば、聞いただけで終わってしまいます。
もしくは、「それはできません」と言われて、突き返されることだってあるかも知れません。
「納得できない」
そう感じてしまう場合、ただ黙って不満を抱くだけでは良くありません。
プレゼンの場に出て、聴衆(他職員)にご自分の考えやプランを説明し理解や協力を得て下さい。
そうなれば、私の考えも変わるかも知れません。
2. アイディアはあるが、言えずにいる
自分がここで実現させたい事や、今ある現場の課題をこうすれば良くなるのではないかと思う事など、皆さんそれぞれ自分だけのアイディアがあるのではないのでしょうか。
「主任が何とかする」「ベテランが動く」「施設長で考える」等、他人が気付きやってくれるだろうと見ているのであれば、それは間違いです。
何故なら、価値観は人それぞれバラバラだからです。
「自分の閃き、アイディアは自分にしか存在しない」こう考えていた方が良いと思います。
それを発信しない事、それは本当にもったいない。
中には、社内の人間関係が理由で発信しない方もいます。
- 否定されるのが嫌だ
- 面倒になりそうだ
- 私の考えなんて受け入れてもらえっこない
- サラリーマンは指示された仕事だけやっていれば良い
想いは様々ですが、自分が発信しない事には何も変わらずのままです。
3. 本気でやりたい事なのか、実現させたい事なのかをハッキリさせてもらう
今回、プレゼンテーションのスタイルを取り入れた一番の理由がこの「ハッキリさせてもらう」です。
例)Aさん「私は、もっと入居者様に寄添ったケアをするべきだと思う」
私「どんな時にそれを感じる?」
Aさん「食事の時、みんな嗜好が違うはずでしょ、みんな一緒の物にしなくたっていい、好きな物食べてもらえば?」
私「どうすれば、それができる?」
Aさん「それは上が考えるべきでしょ」
※上にあります内容はあくまでも「例え」ですので実際の話ではありません。
ただ、これと似たような事は多くあります。
「私のアイディアや考えは言った、後は主任や上で(手段を)考えてほしい」
いわゆる、丸投げが想像以上に多い。
組織を変える、新しい事を取り入れるということを実際に行うのであれば、企画やプランが必要です。
口頭だけの説明でわかるはずがありません。やろうとされていることのイメージがぼんやり相手に伝わる程度。
あなたが本当に「やりたい」「目指したい」「解決させたい」のであれば、人に自分のアイディアや考えは丸投げしません。
むしろ、最後まで自分が携わっていきたいと思うのではないのでしょうか。
「プレゼンはしたくないな」は本気じゃないと捉えます。
「アイディアを出した私の名前は伏せて」は無責任ですので、これも本気じゃないと捉えます。
プレゼンの場は誰もが緊張するでしょう。
でも、自分がやらない限り、あなたの想いはあなた止まりです。
組織は、一人の考えでは、まず動きません。(社長とかは別)
支持してくれる人、協力してくれる人、理解してくれる人、納得してくれる人がいて、初めて動き出します。
それらのバックが無い状態で動くことは、ただの「自己満足」「独りよがり」になりかねません。
プレゼンを成功させるためのポイントは大きく3つ
- 「現場でそれができるのか?上手く回せるのか?」という“実現可能性”
- 「経営理念と介護部の指針に合致した提案であるかどうか?」という“理念との整合性”
- 「説得力を増すにはデータが不可欠」
「現場でそれができるのか?上手く回せるのか?」という“実現可能性”
「こうなれば良いな」とただ聴衆(職員)に言うだけでは、実現はしません。
協力者を得られるだけの計画内容とプレゼンに必要なモノは事前に用意しておきましょう。
「経営理念と介護部の指針に合致した提案であるかどうか?」という“理念との整合性”
これはもっとも大事なことです。
会社は、経営理念に基づいて意思決定をしています。
介護部の場合は「経営理念」に基づく「介護部の方針」がありますので、それとマッチさせれば良いでしょう。
自分のなかで「経営理念」を腹落ちさせた上で提案をしましょう。
「自分自身で会社の理念を実現して、より良いサービスを提供する」という心構えができ、プレゼン内容も良くなります。
「説得力を増すにはデータが不可欠」
聴衆(職員)からの支持や協力を得るには、当然ですが「根拠」が必要になります。
自分の主観で物事を捉え述べていても、それはあなたの価値観であって、皆同じ考えに至らない事は当然のように起きます。
説得力を増すには皆が客観的に捉えることができる様に、根拠となるデータ・資料は必要です。
口頭で「以前行った外部研修でそう聞いた」「テレビで言っていた」「法律ではそう定めてあった」では、説得力には欠けます。
証拠となる資料を提示して、自分の考えに深みを持たせることにより、説得力は増します。
以上で説明を終わりますが、他に聞きたいことがあれば主任まで。
最後まで聴いて下さりありがとうございました。