【意外】介護と看護が仕事で対立してしまう訳【コレが有力】
介護と看護。
一番身近な専門職同士ですよね。
介護職なんか専門職レベルじゃ無いでしょ !?冗談じゃない!一緒にしないでくれるかなぁ〜(-_-)
なんて声が看護側からは聞こえてきそうですかね(^^)??
そんなナースさんの声が聞こえてきそうな職場環境で働いている介護職員さんは、今回の内容はしっかりチェックしておいた方が良いです。
今回は【介護施設で「介護」と「看護」がケンカをする、馬が合わない理由】をお伝えします。
介護施設の場合、「介護」と「看護」の役割は違いますよね。
介護は「生活」
看護は「医療」
とザックリ言われています。
d( ̄  ̄)フムフムなるほど…。
区分けとしては凄く分かり易いですよね。
で、入居者様の為に「チームで連携しましょう」
という具合で、現場で関わるわけです。
関わると感じるのですが、なんかこう、ケンカなり嫌がらせなり気持ち悪いことが介護vs看護で勃発しませんか?
「ある」と答えた方。
では何故気持ち悪いことが勃発するのかを考えたり、調べたりされたことはありますか?
「調べたことがある」と答えられた方は知っているでしょ( ̄ー ̄)
答えとなるデータは無いって事を…。
学術的にも、大学の研究でも(海外・日本含め)、「介護と看護が仲悪い理由」なんてモノを金と時間を掛けて探ろうって機関どこにもありません(^^)
Googleでググってみても、無いですね。
根拠となるデータがこの世にはまだ実在していないようなので、ググって出てくる情報は各々の個人的意見や主張程度ですね。
【結論】
研究はされていないので不明
何故なら「介護」と「看護」の仲が悪くなる理由を、時間とお金を掛けて調べようっていう機関が今のところ無かったから。
今回のトピックとしては以上となりますが、これでは「オイ待てよ、なんなんだよ、この記事は?」ですよね(^_^)
【「介護」と「看護」馬が合わない問題】について、私的には「コレが一番の有力情報なんじゃないのかな?」と思えることができた、ある人からの教えがあるんです。
【教えて頂いた結論】
福祉の道を志す人は「性善説」の考え方の人が圧倒的に多い
医療の道を志す人は「性悪説」の考え方の人が圧倒的に多い
かなり深い話になるんです。(メチャクチャ深い)
でも知れば、「目から鱗レベル」です。
「性善説」と「性悪説」とは何か?
性善説と性悪説については、哲学者・心理学者やキリスト教などの宗教団体、ビジネス界の偉大な著名人などが自分なりの解釈で提唱しています。
若干のニュアンスの違いはあるものの、凄ーく簡単にまとめると、次のような感じですかね。
【性善説】
「ウギャー」と生まれてきた赤ちゃんは、天使(善人)のような心で初めは生まれてくるが、社会で生きていく中で汚れていって悪いことをするようになる。
【性悪説】
「ウギャー」と生まれてきた赤ちゃんは、悪魔(悪人)のような心で初めは生まれてくるが、社会で生きていく中で道徳・倫理・ルールを教わり悪い道に進まないようになる。
戦争や犯罪などの「破壊的衝動力」をタバコで例えてみると、もっと分かり易いです。
【性善説】
「ウギャー」と生まれてきた赤ちゃんは、すこぶる健康なのに社会でタバコを覚え、不健康になる。
【性悪説】
「ウギャー」と生まれてきた赤ちゃんは、生まれながらにしてタバコをくわえていて、しかもヘビースモーカー。
社会で矯正されることでタバコを止め、健康になっていく。
タバコを吸っている人達から「こんな例え止めてくれよ」という声があがってきそうですが、許して下さいね(^^)
でも分かり易い例えでしょ?(^。^)y-゜゜゜
介護職に向いている人は【性善説】を信じている人
これらの内容をつまびらかに解説して下さった方は、当時私が通っていた福祉専門学校の副担任の先生です。名前を仮にサンカク先生としておきましょうか。
京都大学卒、臨床心理士資格を持っていて、専門学校を辞めた後は「ゲノム」遺伝子研究の機関に転職された人です。
そのサンカク先生が初講義の冒頭でいきなり私達に「性善説」と「性悪説」の説明をされた後、「どちらの説を支持しますか?」と二者択一を迫ってきたんです。
講義を受けていた生徒は全員、福祉の道を志す人達です。
結果は、見事に全員が【性善説】を支持していました。
「君たちは福祉分野で働ける適正があるようですね、合格」と言っていました。
あと、こうも言っていました。
「君たちはこの先、医療従事者とぶつかる可能性が高くあります。そうですねぇ…、ナースさんとかかな(^^)」
「でもそれは仕方が無い、価値観が違うからね」「ちなみにナースさんは圧倒的に性悪説を支持しています」
当時はこの話をただの笑い話だと解釈して済ませていましたが、介護職員として働いていると、なんやかんやで介護職員と看護職員がぶつかるシーンを見かけるようになったんですよね。
ある日、職場の飲み会の席でとにかく介護職員とぶつかっているナースさんに「【性善説】と【性悪説】どちらを信じます?」と聞いてみたことがあるんです。
ちなみにこのナースさんは40代後半、娘さんが1人いる方でした。
「性悪説に決まってるでしょ(^^)悪いところはドンドン削いでいかなきゃね〜」「そうでしょ?じゃなきゃわがままになっちゃってダメになるでしょ」とおっしゃっていました。
d( ̄  ̄)フムフムなるほど、サンカク先生!あんたは凄かった!
「性善説派の介護」「性悪説派の看護」ぶつかるケース
例1)例えば、興奮されて怒りまくる利用者さんがいたとしますよね、仮にAさんとしておきましょう。
性善説派の介護職は次のような思考でアクションを起こしがち
怒るという行為は表面的なモノなだけで、理由を深掘りすると「睡眠時間が少ないから」「お通じがスッキリ出ないから」「畑仕事ができなくなったから」「お酒が飲めなくなったから」などがあるかもしれない。
「欲求が満たされていないから怒るわけであって、それらを改善することで怒りにくくなるかも」「怒るという行為も、その人らしさだし、元気な証拠(^^)そんなAさんらしさの怒る表現も受け入れてあげましょうよ」こんな感じ。
でも性悪説派の看護職は次のように考えがち
「興奮すると周りにも迷惑だし、本人も疲れるだろうから薬で抑えてあげようよ」こんな感じ。
で、介護と看護で次のような摩擦が生まれます。
介護)「薬で抑えたくはないんだよね、それよりも原因を探り日常を改善させることを優先させるべきだ」
看護)「認知症の病気で興奮するんだから、薬で抑えるべきだ」
介護)「ドラッグロック(拘束)だ!薬で抑えるべきじゃない」
看護)「興奮を薬で押さえて、症状を緩和させることが優先だ!その方が本人の為」
双方)「なんであいつ(アイツら)は、そんな考えになるんだ?」
(例2)脳梗塞で麻痺が残っている人に対しても見方が違う。
看護師さんは病気(麻痺側)を見ますよね?
介護士さんは動かせる方(健側)に着眼して、残った機能で何ができるのか?を探すんですよね。
もうこの時点で思考が違いませんか?
医療は病気や怪我によって引き起こさせたマイナス要素を排除させるために治療や手術をするんですよ。(正に性悪説)
もとの状態に戻す(もとの状態に近づける)ために悪いモノは取り除く思考ですね。
一方、介護士はどうでしょう。
「病気だから…」という視点はNGだと教わりませんでしたか?
「病気だから」「障害者だから」ではなく、その人らしさの一部と考えよ!(正に性善説)
今ある健康な部分や残存機能を十分に活かしていきましょう!的な教育を受けるのが介護です。
もちろん介護をされている人でも性悪説派の人はいますし、看護師の仕事をされている人だって性悪説を100%信じている人はいないと思います。
そう、みんなバラバラです。
ただ、性善説派が集まりやすい仕事分野、性悪説派が集まりやすい仕事分野があることは事実です。
介護と看護は「水と油」なんて言ったりする人もいますが、実際は「性善説と性悪説」どちらを支持するのか?どちらの説の考え方でアクションを起こす傾向があるのか?たったそれだけの違いなのかもしれません。
アナタの施設で介護職員から嫌われる看護師さんはこんな人?
・全くもって頼れないのにプライドばかり高いナース
・介護職員は看護師より地位が低いと言わんばかりの高飛車ナース
・介護の仕事に口をはさみ過ぎナース
・言うことがコロコロ変わる朝令暮改ナース
いろんなタイプの嫌われナースさんはいるでしょうね(^.^)
今回の【性善説】と【性悪説】はしっかり押さえておいて、介護と看護は初っ端からの着眼がまず違うことを受け入れてあげて下さい。
あとはプラスαで面倒な「性格」が入ってくるわけですが、
まあ、ここからは「職種」うんぬん「性善説・性悪説」うんぬん以前の課題となってくるでしょうね(^^)
まとめ
【「介護」と「看護」馬が合わない問題】
どうして介護と看護はケンカしがち、仲悪くなりがち、気持ちよくない関係になりがちな事が起こるのか?
【結論】
「介護」と「看護」の仲が悪くなる理由を、時間とお金を掛けて調べようっていう機関が今のところ無い(はっきりと確証の持てるデータが無い)ので不明
私が一番有力だと思える情報はコレ!
「福祉の道を志す人は「性善説」の考え方の人が圧倒的に多い」
「医療の道を志す人は「性悪説」の考え方の人が圧倒的に多い」
この情報を提供して下さった方は、京都大学卒、臨床心理士資格保有の当時は専門学校の教員。
(その後、「ゲノム」遺伝子研究の機関へ転職された人)
介護福祉職に多い性善説派は「病気だから」「障害者だから」と、それをマイナス要素として捉えるのではなく、「その人らしさ」の一部として受け入れる思考になりがち。
医療従事者に多い性悪説派は「病気」「障害」「怪我」によって引き起こされたマイナス要素を悪と捉え、それを取り除くには(もとの状態に近づけるには)どうするべきか?という思考になりがち。
着眼点や思考があまりにも違うため否定的になり「こうするべきだ!」と言う感情が拒否反応や摩擦を生みやすくする。
特に、性善説強行派と性悪説強行派ほど毛嫌いや摩擦を生みやすくする。(双方が、自分と違う意見を受け入れようとはしない為)
いかがでしたか(^^)
介護と看護は「水と油」だから...なのではなく、【性善説と性悪説】この考え方の偏りが意外に関与しているというお話でした(^3^)/
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