武田邦彦氏が提唱した「男の介護士・保育士は危険」発言についての言及
まずは、こちらの動画を見て頂きたい。
【男性介護士について触れているのは7分48秒からです】
【武田邦彦氏のプロフィール】昭和18年(1943)6月3日、東京都生まれ。昭和37年(1962)都立西高等学校卒業・昭和41年(1966)東京大学教養学部基礎科学科卒業。同年(1966)旭化成工業(株)に入社、(1986)同社ウラン濃縮研究所長、平成5年(1993)より芝浦工業大学工学部教授を経て、平成14年(2002)より名古屋大学大学院教授,平成19年より中部大学教授. 平成27年より同じく中部大学教授(特任教授)に就任(辞令は「中部大学教授を命ずる。特任教授を委嘱する」となっている。
工学博士、専攻は資源材料工学。
出典)takedanet.com ? archives
「なかなかの、過激的な発言だったな」という僕の感想です。
この動画をザックリまとめると…
見識ある学者さんの話ですから、どんなに男性介護士や保育士が「それは違うでしょ!」と言ったところで相手にはされないでしょう。
男性が持つ異常な性欲、いわゆる「誘導的性欲」の話としては「なるほどな」と分かり易かったし、面白かったです。
僕も「確かにそうかも」と納得できています。
問題なのは、男性を「介護士・保育士に就かせてはならない」と主張した点です。
ハッキリ言って、極論です。
人それぞれ価値観が違いますから、
「人は人、自分は自分」
「みんな違って、それで良い」
の精神で聞き過ごせば済む話なのですが、今回はスルーできず記事にしました。
武田氏のような学者さんの言葉は社会的影響力が強いんです。
彼の話の中では、このような事も言っていました。
「もし、女性を見ても何とも反応しない介護士や保育士がいたとしたら、今度は子どもがいない…セックスレスになるんじゃないのかな」
「もの凄く歪んだ男性ができるんじゃないかと…」
なんと言いますか…、もう差別といえる発言ですよね。
介護士や保育士として働いている、全ての男性職員に対して失礼です。
男が介護の現場で力をもってはならない
男性が介護の仕事を選択しない理由の多くは、次のようなものが挙げられるでしょう。
あとは…
「男が安月給じゃ結婚できない、家族を養えない」
「男がうんちの処理…」
とか思ってしまうんだろうな。
だから男性は介護の仕事を選ぶ人が少ないんだろうなぁ。
否定しません。
はい、それで良いんです(^3^)/
「それで良いんですってどうゆうことよ?」って、皆さん思いましたよね(^ ^)
じゃあナゼ、介護士は男性が増えない方が良いのか、少ないままで良いのかを解説していきます。
本当に男性が介護の仕事をすることは止めた方が良いのか?
学者さんに、こうまで指摘されるとですね、「男が介護の仕事をするなんて止めた方がよくねぇ?」と思うのは当然でしょう。
今回のような指摘がなくても、介護の仕事をされている男性は肩身の狭い環境で仕事をしていますし、プライベートでも社会的地位の視点で「自分の仕事は介護」だと伝えるのが嫌だって言う人はいると思うんです。
しかし想像してみてください。
介護業界に男がいなくなった世界を・・・。
それはそれで、働く女性や利用者の人も困ると思えるんですよね。
介護の仕事って、かなりの力仕事が必要な場面もあり、男性が頼りにされることは多々あります。
さらに男性だけじゃなく、女性だって異性が近くにいるとイキイキと輝き出します。
もしですよ、国が今回の武田氏のような学者さんたちの意見を聞き入れて、男性が介護の仕事に就かせることをNGにしたら、女性の方々も反発します(笑)
ただし、私の主張としては、介護労働者の男女比率は「現在のまま」女性が8割、男性が2割程度が丁度良いということです。
介護業界で働く労働者の男女比率は女性8割、男性2割がベスト(現状のままが良い)
「介護」も「保育士」も更に言うと「看護師」も、女8:男2のバランスが大切。
あくまでも「女性の仕事」というイメージはそのままで良いんです。
もしもですよ、この男女比率が崩れた場合、武田氏の提唱する危険性が現実のものとなる恐れがあります。
「誘導型性欲」については男性は認めるべきだし、実際そうだと感じませんか?
チラリズムという言葉がある通り、通常動物ではあり得ない「人間独自の性欲」
これは絶対に否定はできないはずでしょ?
男性が多い職場の特徴
介護の仕事のような「女性の仕事」というイメージとは真逆の、「男性の仕事」といったらどんな職種が思い浮かびますか?
もし、介護の仕事が「男性の多い仕事」に変わったら、一体どんな環境になるんでしょう?
チョット興味ありませんか?
平成27年の国勢調査をみると、男性の多い職場は次のような職業に該当します。
ランキングTOP5からズラリと体力・腕力が必要な職業が並んでいますね。
他にも警察や警備員などの、身体を張って安全を守る職業も9割ぐらい男性という結果です。
システムエンジニアなんかも男性が9割近くを占めているようですね。
男性が多い職場の特徴は「やっぱりこうなりますよね」って感じです
職場が汚い
全ての男性がそうとは限らないが、職場が汚くなる傾向はあるようです。
片付けが面倒、出しっ放し、散らかりっぱなしで、更にそれが気にならない。
ようするに、整理整頓ができない、清潔感が維持しきれないといったところでしょうか。
これ、よくわかるな。
男性は細かいところ、繊細な部分に全員とは言いませんが鈍感な生き物ですよね。
自分が気にならないとスルーしちゃうんですよね。
セクハラ・パワハラが起こりやすい
やはり少なからず、男性が多い職場では、セクハラやパワハラは発生しやすい傾向があるようです。
「こんな事を言われたら嫌だろうな」という、相手の気持ちになって考えることが男性は女性より苦手だといえます。
また、年齢が高い世代になると「男尊女卑」という価値観を持った人が、未だにいるのは確かです。
「お茶入れは女性の仕事」
「来客対応は女性」
「女性がいても下ネタ話をする」
アチャー…残念(+。+)でもいる…。
女性特有の悩みを理解してもらえない
例えば、「月経」について男性はわからないと思います。
生理の時の理解があまりなく、男性側の配慮がなかったりするなど、デリカシーも含めて女性には辛い思いをさせているかもしれません。
育児についても、ピンとこない男性もいます。
育休や、子どもの急な高熱などで早退するときに、女性は職場に気を遣う傾向があります。
人間関係はサバサバしている
女性職員が多い職場では、裏表のあるコミュニケーションや、女同士のイザコザ、ヘンな噂を立てられたり、「〇〇さんって、実はさぁ〜」的な悪口・陰口をしょっちゅう聞くようになりますが、男性の多い職場だとそれが無いですね。
「男性は比較的サバサバしていて、サッパリしている」
「男性はプライベートの話はあまりしない」
「男性には余計な労力や気を遣う必要が無い」
この辺が、男性が多くなると楽になる部分でありメリットでしょうかね。
簡単に言ってしまうと、人間関係は楽なんじゃないのでしょうか。
介護士や保育士の方でしたら経験されているでしょう「女性特有の、あのドロドロ感」
人間関係については、厄介事に巻き込まれる振り回されやすい環境になりますので、嫌な人はいるでしょう。
男性が多い職場では、そういったドロドロ感は無いといえます。
「男性は介護の仕事に向いていない」説
世の中の見方として、介護は女性の仕事であると思っている人は少なくはありません。
時代の流れとして、男性が稼ぎ頭として外へ出ていくようになり、女性は育児や介護といった性別分業がなされるようになったのが、こういったイメージに繋がるのでしょう。
また、介護職は「感情労働」と呼ばれる近年注目されている概念に当たります。
感情労働ってなに?
利用者と一緒に喜んだり、悲しんだりといった感情の共有が求められ、利用者の特別な状態へ導くために、自分自身の感情は抑制することを職務にする自制心が特に必要な労働のことを指します。
女性が多い職場で面倒に感じていた「表裏のコミュニケーション」は、良くいえば「相手によって感情を使い分ける」「相手に合わせることが自然とできる」ということです。
簡単に言ってしまえば「女性の方が表現がうまく、さらに感情を相手に合わせて言葉や態度で使い分けられる」
だから「感情労働」である介護には、女性が向いているといった具合でしょうか。
また、男性介護職員が利用者と接することによって生まれる問題があります。
利用者が女性を望んでいる
これは根が深いのが現実で、簡単に解決できるものではありません。
それはどういったものかをお伝えします。
介護従事者に女性が多い理由としては、「利用者が女性を望んでいる」という点です。
「女性の方が言いやすい、言う事を聞いてくれる、笑顔で対応してくれる 」などといった期待感が利用者には強くあるため、女性の方が利用者に受け入れられやすいという現実があります。
介護の仕事は、力仕事もありますから男性がやっても良いはずなのですが、利用者の感情によって女性の方が働きやすいのが今の介護業でしょう。
また、女性の介護職員の身体接触は、男性側からも女性側からも受け入れられやすいのですが、男性介護職員による身体接触は、性的はイメージがまとわりついてしまい、サービスを受ける利用者が恥ずかしさを感じてしまうことがあるです。
そのため、施設によっては女性利用者が男性介助者を拒むということも現実としてあります。
このようなリスクを防ぐために、運営者側も女性をメインとした組織構造づくりをするのは当然です。
これらに加え、冒頭の動画でもあるように男性の異常な性欲「誘導的性欲」のリスクを含めると、現在の介護士の男女比率である「男性8:女性2」のバランスが最善だといえるでしょう。
2割の男性介護士が押さえるべき4つのこと
- 女性のドロドロを受け入れる
- 力仕事をメインに働きかける
- 副業を始める
- 経験を価値にする
女性のドロドロを受け入れる
先でもお伝えしたとおり、女性が多い職場ではどうしてもサスペンス並みの「ドロドロ感」あふれる陰口や嫉妬など、人間関係の醜い場面に遭遇することが数多く発生します。
男性は、その時どうすれば良いのか。
スルースキルを身に付けてください。
スルースキルについては別記事の面倒くさい人の特徴とその対応【介護職編】の方で、詳しく解説していますので良かったら見て下さいね(^_^)
力仕事をメインに働きかける
やはり、男性が女性より圧倒的に勝るものは腕力・体力といったところでしょうか。
力仕事が必要な場面は、率先して仕事を引き受けてください。
もちろん、女性よりも腕っ節が弱い男なんて論外です。
もし、体力と腕力に自信が無いのでしたら、明日から筋トレ開始ですね。
現場の女性職員から「やっぱり男性は必要だよね」と思われないと、極論いる意味ないです。
副業を始める
男性介護士が良く悩むのは、やはりお金の面ですかね。
10代や20代なら、ぜんぜん良いんですよ。
なぜなら、その世代の価値観としては「お金」ではなく「外見」を重視していたり、「個性」「自分らしさ」なんかが目立つ世代だからです。
ただですね、30代過ぎになってくると、一気に周りの目が代わります。
収入をメインとした、いわゆる「生活力」「経済力」があなたの価値になります。
結婚をする←金なさ過ぎて俺できないかも・・・。
子どもを作る←今でも生活ギリギリなのにキツいかも・・・。
老後←超気合入れないと生活できんゾ・・・。
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やはりそれなりの努力は必要となります。
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【介護職員の副業】副業を始めるべきその理由とは?ナゼ副収入が必要なのかを知る
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経験を価値にする
今回の記事は、主に男性の介護職員の人が見ていると思っています。
そんなアナタには、既に価値がある事をお気付きでしょうか?
先でも述べたとおり、「男性介護士は全体の2割しかいない」
一見ネガティブに捉えられるかもしれませんが、見方を変えると既に情報発信者としては優位性が高いんです。
例えば、ブログやアフィリエイト、YouTubeなどの情報発信。
あなたが介護の現場で経験した情報を、男性目線でネットを使って配信させてみて下さい。
あなたの経験から学べる情報を知りたがっている人は、意外に多くいることがわかります。
まとめ
武田邦彦氏が警告した「男性に介護・保育の仕事はやらせてはならない」発言については、はっきりいって極論ではあったが、男性が持っている「異常な性欲」「誘導型性欲」の事実は否定できない。
介護で働くひとの男女比率は、「女性8:男性2」のバランスが保てられている(現状のまま)がベスト。
このバランスが崩れると、武田氏が警告する懸念が現実の物になる可能性が高まる。
男性介護士として労働するのであれば押さえておくことは4つある。
- 女性のドロドロとした人間関係の構造を理解し、スルースキルを身に付ける。
- 力仕事は率先しておこない「やっぱり男性職員も必要だね」思ってもらえるようにする。
- 結婚や、老後など「生活力」「経済力」に乏しくなるため、多忙でも副業から始められる「ネットビジネス」に参入する。
- 数少ない男性介護士の経験を「価値」にして、自分を売っていく。
結論として、
「男性が介護の仕事をしてはいけない?」「異常な性欲?」って、お偉い学者さんは言っておられますけれど、僕らはそれどころじゃ無いんですよ。
「結婚」
「子ども」
「老後」
これらが、とにかく不安なわけで・・・。
「やっぱり、このままじゃヤバそうだな」
「自分のビジネスを作りたいな」
今よりも豊かに生きる「自分の未来」に僕らはもっと興味を注ぐべきだと思いませんか?
男性介護士は少ないけれど、自分の未来を見据えて行動できる「意欲ある男性」が増えることに期待!