【男性見るべし】妻の出産で夫が会社を早退する「出産立会い」問題
【結論】
「出産に立ち会いたい」
そう思うのであれば、会社から飛び出して、超絶ダッシュで妻と生まれてくる我が子に会いに行きなさい。
120%そうするべきです。
【理由】
生活するために労働をするのであって、労働をするために生活しているのではありません。
そもそも、介護職の人も看護師にしたって経営者でなければ皆さん「労働者」いわゆるサラリーマンです。
生活をしていくために自分の時間を経営者に捧げて、その対価で、お金(給料)を貰っています。
資本主義社会としての視点でサラリーマンは、経営者の為に日々せっせと働き、経営者を儲けさせて経営者に喜んでもらう、いわゆる「経営者のレバレッジ」となります。
例えばアナタが営業職で1ヶ月で1000万円のノルマに対して、頑張って倍の2000万円を売り上げたとしても、アナタが儲るわけではないですよね?
手当的な感じで一時的にチョットだけお金を貰えたとしても、それは経営者が喜んで「アナタにご褒美をあげた」程度の話。
何が言いたいかというと、
「サラリーマンは搾取され生きている」
という自覚をして下さい。
あなたは普通に会社に来て、普通に働いて、普通に帰れば良いんです。
本来サービス残業なんてあり得ない。
搾取に搾取を上乗せされているようなものですから、ヒドイ話ですよね。
先日、とある報道番組で300時間の残業をしている手取り23万円の貧困生活者についての話題が取り上げられていた。
300時間って、過労死レベル有意に超えていますね。
富山医科薬科大学(現・富山大学医学部)が1998年に発表した研究では、1日7時間〜10時間働いていた人と比較して、1日11時間以上働いていた人では心臓病の一つ「心筋梗塞」を発症するリスクが2.9倍となった。Working hours as a risk factor for acute myocardial infarction in Japan: case-control study.
また、睡眠時間と病気のリスクを調べた研究では、1日の睡眠が6時間未満では狭心症や心筋梗塞にかかる人が多くなること、5時間以下になると、その関係がさらにはっきりすることが示されています。
Sleep disorders in relation to coronary heart disease.
Partinen M et al. Acta Med Scand Suppl. 1982;660:69-83.
倉沢高志ほか:高血圧患者の睡眠時間と脳心事故.内科 71:349−352(1993)
いいですか皆さん。
普通に働いて、普通に帰らないと「仕事のために生活する労働者」になってしまうんです。
そこには自由はありません。
あなたの「自由」を奪われると、今回のテーマ「出産の立会い」でも悩んじゃうんですよね。
本来ですよ、立会いに行きたきゃ行けば良いんですよ。
だって、あなたの生活に新しい命が加わるんですよ。
あなたの「生活」の為に「労働」があるのであれば、優先順位はあなたの「生活」の「新しい命」ですよ。
ヤバイ経営者の場合、労働者である我々にも自分の価値観を押しつけてきますよね。
「私は子どもの出産に立ち会わず、親が死んでも仕事をしていた」
「男が立ち会ったって邪魔になるだけ」
「職場の皆に迷惑掛かるだろ」
社員は自分のレバレッジですから、自分のコピーのように我々を見ているかもしれませんし、最悪、奴隷のように扱っている人もいるのかもしれません。
すみません、先ほどから感情がこもってしまい、えらい主観的なことばかり言っていましたね(^ ^)
ちょっと反省(^^ゞ
なぜ私がここまで感情移入してしまうかというと、実は私には辛い体験・出来事があるからなんです。
自分の上司に言われたあの言葉。
「そんな前例を作って欲しくはないんだ」
未だに脳裏によみがえり、怒りを覚えてしまうんですよねぇ…。
恨みさえ覚えた、あの日の出来事
今から2年前、私には2人目の子どもを迎えることになりました。
妻のお腹の中でグールグルと動く胎動を手の平で感じ、妻と「良く動くよね」「元気な子だろうね」と会話をしながら、誕生の日を楽しみにしていました。
自分の上司にも前もって、出産予定日の付近を希望休にしていました。
もし勤務中であっても、早退しても良いと上司に言われていました。
部署の人達にも「早退することがあるかもしれない、その時は申し訳ないがフォローをお願いします」と伝えて、皆さん快く承諾して下さっていました。
出産予定日の3日前の夕方、病院から分娩室に向かったと連絡があり、部署の皆に伝えると「良しわかった!後は任せて!」と快く私を送り出してくれました。
私の上司は、その日はお休みでいませんでした。
早退する際、自分の荷物を持って帰るためロッカーへ向かう途中に、管理職である女性に突然呼び止められ、
「小口さん、ちょっと良い?」と言われ、人気の無い場所に連れて行かれました。
「今から立会いで帰るって聞いたけれど、気は確か?」
「普通の会社じゃあり得ない!」
「あなたがこんな行動をとってしまうと、マネをする人が出てくる」
「こんな前例を作ってもらいたくないんだわ」
衝撃的でした・・・。
その管理職である女性は、私が働く会社のナンバー2の地位にいる方です。
40代後半、高校生になる娘さんもいらっしゃいます。
自分の上司にも許可を受けているし、現場の皆も前もって伝えていたので快く送り出してくれたことを伝えましたが、「こんな前例を作ってもらうと困る」「普通の会社じゃあり得ない」の一点張り。
私は納得ができず、ナンバー1である管理者に相談に行こうとすると・・・
その女性管理職者に「じゃあ行けば!さっさと行かないと立ち会う前に生まれてるよ!」と大声で怒鳴られたんです。
私は施設から逃げるように飛び出しました。
私はてんかんの持病があって、田舎ですがマイカーは持たず自転車通勤をしています。
その自転車に乗って、全速力で妻と生まれてくる子どもの元へと走ったんです。
しばらくすると自分は泣きながら走っていることに気付いたんです。
もうポロポロ涙が出てくるんです。
ウギャーっと生まれる我が子を見ることはギリギリ間に合いました。
産後で疲れているはずの妻が、私に何かあったと感づいたのでしょう、「シュウちゃん、職場で何かあった?私は大丈夫だから早く戻って」
また泣きそうになっちゃいましたね・・・。
ハッキリ言って、「あんな会社辞めてしまおう」って思っていましたね。
あの日の怒りと悲しみを職場で体験したことがきっかけで、本気になって自分のビジネスを副業から始めるキッカケにもなったので、今は良い機会だったなと感じる事はできていますが、今でも恨みに近い感情を抱いちゃいますね。
断言できます(^3^)/最低な体験でしたね。
【生と死は1回限り】
一人の人間の「生と死」というものは、当たり前ですが「1回限り」なんですね。
そもそも体調不良で休んだり早退したりするのは許されて、何故1度限りの(子どもが2人になると2回にはなりますが)立会いはNGなのでしょうか?意味がわかりません。
私からすれば、部下とその家族の喜びの瞬間である「出産立会い」をNGとする前例の方がヤバいと思います。
更に万が一妻や子どもが出産時に息を引き取ってしまったら、どう責任をとってくれるのでしょうか?
自分の子どもが生まれる瞬間に立ち会いたいと考える男性は昔に比べて多くなったそうです。(次の章でお伝えしています)
- 我が子の誕生の瞬間に立ち会いたい
- 妻が命がけで頑張っているそばで見守ってあげたい(手を握っていてあげたい)
- 出産に協力してくれた病院の先生や妻のご両親、関係者に感謝を伝えたい
- 生まれてきた子どもと妻を繋ぐ臍帯(さいたい)いわゆる、へその緒を切る役目を務めたい
自分の経験ですが、長男の出産時では妻の手を握ってあげて助産師さんの指示のとおり呼吸を合わせたり、力むときは手をギョッと強く握ってあげたり、妻に水を飲ませてあげたり、汗をふいたり、唇も乾燥するので、ワセリンを唇や口周りに塗ってあげたりしてましたね。(今回の次男坊での立会い出産ではそれは叶いませんでしたが)
立ち会うとわかりますが、女性は強いですよ、男なんか足下にも及びません。
一緒に力んだり、呼吸を合わせている私の方がフラフラしちゃって、気を失いかけましたから、恥ずかしい話です。
妻の出産時に夫ができることは確かに少ないです。
しかし微力ながらも、妻からすると心の支えと言いますか、不安や恐怖が少し薄れたそうです。
あなたの妻が妊娠されたときは、奥様と立会いについてしっかり話し合って下さいね。
特に奥様があなたの立会いを求められたら、全力で、優先順位ぶっちぎりナンバー1で立ち会ってあげて下さいね。
近年は男性も立会いを希望する人が増えてきている
夫の立会い出産経験者は6割超え
厚生労働科学研究費補助金研究「母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査」の研究報告書(2013年3月)によると、出産に立ち会ったのは、夫が全体の53%、親が12%、その他5%となり、一方で誰も立ち会わなかったという割合は41%という結果になっています。さらに経腟分娩に限ると出産に立ち会った夫は59%という結果でした。つまり、経腟分娩では、全体の約6割が夫の立ち会いのもと出産しているということがわかります。夫の立ち会い出産の割合は、前回の2006年の調査では39%だったので、大きく増加していることがわかります。
二人に一人の男性が現在は立ち会っているということになりますから、先ほどの私の辛い体験で語った管理職者の言った「普通の会社じゃ(立会い出産で)早退なんてあり得ない」発言は、あまりにも主観的な発言だって事がわかりますよね。
【参考文献】[*1]公益財団法人日本医療機能評価機構 母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査―科学的根拠に基づく快適で安全な妊娠出産のためのガイドラインの改訂-
http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/pregnancy/G0000595/03_RQ2.pdf(参照2018-6-28)
もちろん立会い出産を希望しない夫婦もいます
立ち会い出産しなかった理由、第1位は?
立ち会い出産が増える傾向とはいえ、あえて立ち会い出産を望まなかった人も少なくありません。前述の調査によると、経腟分娩で立ち会いがなかった理由として、出産する本人が希望しなかったからという理由が最も高く、50%という結果でした。
女性が夫に出産に立ち会ってほしくないと思う理由としては、「恥ずかしい」、「壮絶な姿を見られたくない」などがあるようです。立ち会い出産をするかしないかを決めるには、出産する本人の気持ちが大切ということがわかります。
出産立会いをNGとするヤバイ上司の心理
出産立会いをNGとする上司や管理者、経営者は一体どんな心理状態なのでしょうか?
少し紐解いてみましょう。
嫉妬
特に女性に起きる心理状態のようで、「私の時は夫に来てもらえなかった」「幸せそうな二人が羨ましい」など、自分の幸せに満足されていない場合が多いようです。
「自分よりも幸せそうな奴らがムカつく」
いわゆる嫉妬といったところでしょうね。
美徳
特に男性に起きる心理状態のようで、「私生活よりも仕事で生きることが男として美しい」「評価をされたかったら仕事を選べ」「今の若い連中は仕事に対する姿勢があまい」など、仕事で生きる事が男として格好良いと思ってしまう、自分の価値観を相手に押しつけてしまう場合が多いようです。
年配の人達に多いでしょうね。
あなたが面倒なことに巻き込まれないための解決策
会社にルールを定めてもらう
それはズバリ、会社の就業規則に「出産」について立会い出産を良しとするルールを決めてもらう事が一番良いです。
特別休暇を設けてもらう、有休休暇の消化を認めてもらう、立会いで早退や遅刻することを認めてもらう。
このような内容を規則内に明記してもらえば安心ですよね。
あなたの会社にこれらのルール決めがないようであれば、1度提案してみてはいかがでしょうか。
新しい道を選択する
アナタが今勤めている会社が、「社員の提案を全く受け入れない会社」「変化を嫌う会社」であるならば、会社を辞めて転職や自分のビジネスを始めるなどの選択もありかなと思います。
ハッキリ言って「提案を受け付けない」「変化を恐れる」
いわば、「今のままで良いから企業・組織」に未来は、ほぼ無いでしょう。
そんな会社で、あなたの時間を捧げて日々消耗するよりも、新しい道を選択する方が自分にとってプラスになると思いませんか?
とわいえ、転職も自分のビジネスを始めるにしてもかなりのストレスが発生しますし勇気が入りますよね。
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