「お金よりも大切なものはある」という話
「お金こそ全て」
「お金こそ力」
「お金が無いと何もできない」
「お金があると何でも手に入る」
こういった価値観を持っている人、結構多いと思うんですよね。
「そりゃそうだ」と僕も納得できます。
「お金があれば愛だって買える」
そんなことを言う人にも出会ったこともあります。
間違ってはいないと思います。
ただですね、そういった人は本質的な事に気付いていないんじゃないかなぁ。
以前私はこのようなツイートをしました。
「お金よりも大切なものはない」と言う人いますよね。私はお金よりも大切なものは沢山あると思います。ただ、そのお金よりも大切なもの全てにお金が掛かるようにできている。
— 小口シュウイチ@てんかん発症が転換期 (@imanowatasi) October 18, 2018
お金があればあるほど大切なものを守ったり、大切なものを手に入れる事ができる選択肢が増えるって事。
お金よりも大切なものは沢山ある。
しかしその大切なものには全てお金が掛かるように世の中はできている。
これが本質です。
この本質に気付いていないと、人生大損をします。
お金より大切なものは何か
さて、確信に迫ります。
お金よりも大切なものは何か?
それは3つ。
- お金より大切なものは「健康」
- お金より大切なものは「人間関係」
- お金よりも大切なものは「自己決定」
「健康」「人間関係」「自己決定」と聞いて、どう思いましたか?
「そりゃそうだよな」と肯定された人もいるでしょうし、
「その3つだってお金で買えるだろ」と、否定される人も勿論いるでしょうね。
ではなぜ、「健康」「人間関係」「自己決定」が「お金よりも大切」と断言したのかを解説していきます。
健康
お金を稼ぐために皆さんは何をしていますか?
ただボーッとしてお金が入ってくるわけではありませんよね。
皆さんはお金を稼ぐために、何かしら仕事・労働をしているわけです。
この記事を読んでくださっている皆さんは、介護の仕事をされている人が多いと思います。
投資家や会社経営されている人も、もしかするといらっしゃるかもしれませんが、今回ここではいわゆる「労働者」の皆さんの視点で話していきます。
労働者の括りとして、「自分の労働力を提供して、自分の時間を捧げ、その対価として賃金・給料を手に入れて生活をされている人」とします。
簡単に言ってしまえば、「サラリーマン」ですね。
要するに「雇われている人」です。
労働者の方が「お金を稼ぎまくる」ためには労働をしまくる必要が出てきます。
労働をしまくれば業種によっては、驚くほど稼げる人もいますが、もちろん失うものも出てきます。
その1つが「健康」
健康を犠牲にして稼ぎまくるのは、「絶対にするな」「絶対にやめろ」とは言いませんが、「一時的」「短期間」で終わらせるべきです。
例えばですよ、ある介護職員の人が「人生はお金が全てだ〜!」と言って、いきなり働きまくって稼いだとしますよね。
その人に久々に会うわけですよ。
するとですね、その人、「もうお前が介護されろよ」って言うぐらいゲッソリしちゃってるんですよね。
基本、労働力と時間を捧げるサラリーマンが、お金を稼ぎまくるのには「過剰」な労働力と時間を捧げる必要が出てくるわけです。
一番分かり易いのが「残業」ですよね。
「残業はやりたくはねぇなぁ〜」って言う人は多いと思うんですが、稼ぐのには残業は有効です。
ちょっと面白いデータがあります。
2018年ハーバード大学の研究で「給料で男女格差あるのか」を突き止めた結果、賃金格差は実際あったそうなのですが、その理由が「男性は女性より残業時間が長い」だから男性の方が稼いでいると言うことだったんですね。
言ってしまえば、「男性は女性よりも余計に働く」ということですね。
ちなみに、この研究はアメリカの交通局で調査した結果だそうです。
なぜ交通局だったのかというと、男女関係無しの年功序列制であるため、理論上、給料に格差が出ないはずの職場だったからだそうです。
当たり前の話なのですが、残業は(サービス残業含めず)給料は上がります。
しかし、疲れます(^0^;)
過労死ラインにあたる「1ヶ月あたりの残業が100時間」を超えた場合、ザックリ計算(休日出勤無し)で、1日の残業は4時間半くらいですね。
4時間半の残業ですか、ヤバイですね。
まぁ、死ぬでしょうね。
また、残業が長くなれば睡眠時間を削られる傾向になりますよね。
睡眠を研究した公開データを見ると、1日6時間以上眠れない生活は、「脳卒中」や「心臓病」などの過労死リスクが高まるそうです。
どうですか?皆さんは6時間以上寝ていますか?
睡眠不足で貧乏になってしまう?
科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」で掲載された論文では、睡眠不足(不眠)が習慣化された人は貯金が減るんだとか。
睡眠不足、寝不足は認知機能を低下させた状態にします。
正しい判断ができなくなるので、衝動買いをしてしまったり、人の真意を計り間違えてダマされたりしてしまうそうなんです。
また、ノーベル賞受賞者のダニエル・カーネマン氏(行動経済学者)の研究で「睡眠不足は不幸に繋がる」とありますし、ディーキン大学の研究では「不幸な人は貯金もできない」というデータもあります。
要するに、労働者がお金を稼ぎまくるための手段として、残業をしまくれば稼げるかもしれませんが「その代償は大きい」ということですね。
- 睡眠時間を削るため「脳卒中」「心臓病」になりやすい
- 睡眠不足になると認知機能が低下し、衝動買いやヤバイ人にダマされやすく貧乏になる
- 残業→不健康→不幸になる
健康を犠牲にしてまでお金を手に入れようとする思考は、確実に避けるべきだと言ったところでしょうか。
人間関係
お金よりも人付き合いは優先するべきです。
家族、恋人、親友との関係を犠牲にしてまで稼ぐことにフォーカスすることはオススメしません。
心理学者のロバート・ウォールディンガーによると、大切にしているはずの人との関係をおろそかにしていると、記憶力の低下、不健康、そして早死にする事が研究でわかっているそうです。
ましてや、お金を稼ぐために、「あなたが嫌いな上司」と長時間過ごすなんて最悪です。
あなたの幸せがそこにはあるのでしょうか?
「お金は信用を代替したものだ」
私はそう思います。
その証拠としてクレジットカードが良い例ですよね。
信用があるからクレジットカードが使えるんです。
信用が重なれば限度額が上がりますし、プラチナカードへの招待が来たりするのは、正にそれですよね。
「お金を得るということは信用を得るということ」
信用はお金からされるのではありませんよね。
信用は本来、人からされるものなんです。
ただですね、勘違いしてはいけないのが「クレジットカード会社の人達は、あなたの社会的信用を評価している」ということ。
アメリカ合衆国の心理学者アブラハム・マズロー氏の「欲求5段階説」を見てみましょう。
「安全の欲求」(経済的欲求)、「所属の欲求」(社会的欲求)まではクリアできていますが、その上の「承認欲求」、「自己実現欲求」はクリアできません。
心(内的)で幸せを満たすためには、無償の愛が必要なんですね。
お金持ちになっても虚しさや孤独を感じる人がいますが、もしかするとそこが原因かも。
お金が無くてもあなたを愛してくれる人、助けてくれる人、一緒にいてくれる人、成長を共にしようとしてくれる人は大切にしましょう。
このような人達があなたのそばにいない場合、お金がいくらあっても幸せを感じる事などできるはずがありません。
自己決定
自己決定とは「己で己の人生を決める」という意味です。
じゃあ、その真逆とは何か。
それは「他人に振り回される人生」だといえるでしょう。
人生でも仕事においても「お金を得るために、他人に振り回され縛られる」と、ストレスすんごい溜まります。
幸せは感じませんよね、不幸といえるでしょう。
「自分がやりたいことを自分でコントロールできる」
そんな生き方が、「生きがい」に繋がると思いませんか?
「自己裁量で仕事がやれて稼げる仕組み」を自分で作り出すこと、選択できることが幸せになれるわけです。
まとめ
お金は生きる上で必要なのは、誰もがわかっていることです。
様々な研究でも「お金があると幸福度が上昇する」という結果や、「貧乏になると不幸になるし頭も悪くなる」というデータもあります。
だからといって、「金が全てだぁ!!」と言ってしまえるほど、人の世は単純ではありません。
「健康」「人間関係」「自己決定」を大切にするために、お金を稼ぎ人生を豊かなものにしていく。
それこそが本質と言えるのではないのでしょうか。
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